2021/05/03

【米国株の秘訣】Limit Order (指値注文)は活用すべし

NYとの時差で米国株取引には不利?😢 指値注文を活用


こんにちは!

アメリカ在住で株投資歴13年の元日本人・アメリカ人のYascoです。



私は米国内居住でしかもNYと同じ時間帯の地域に住んでおりますので、NYSEが動いている時間中(9:30AM~4:00PM)は毎日株価の値動きをリアルタイムでウォッチできます。

これは非常に高いメリットだと自分自身でも思いますが、逆にそうでない人(特に日本のようにNYと昼夜時間が真逆の地域に住む人)が圧倒的に不利というわけではないと思います。ちなみに私はスマホの株価アプリを利用して、そこに自分の持株のTickerを登録しているので、少なくとも1時間に2,3回は必ず値動きがチェックできます。

もちろん、リアルタイムで株価動向がウォッチできないことにデメリットがないわけではないでしょう。例えば、NYSEが何らかの理由でいきなり暴落し始めた時に就寝中であれば、”朝起きて超ビックリ仰天=大損が発覚”なんて事態に陥ることも少なからずあるかと思います(特に昨年のコロナ不況)。でも、NYと同時間帯地域か米国内居住している人でもリアルタイムで株価をウォッチできない人なんかは大勢います。むしろ、そういう個人投資家の方が多いのではと思います。

だから、個人論で言うと、

日本に住みながら米国株を取引するのは時間的に無理とあきらめるのは勿体ない!

です。


ここで、時差や勤務時間の都合でNYSEの値動きをリアルタイムでチェックできない人におすすめなのが、LimitOrder(指値注文)で売り買いすることです。LimitOrder機能がないオンライン・ブローカーが存在するかもですが、私の知る限り、ほとんどのオンライン・ブローカーサイトではこの機能が設定されています。しかもこの機能に対する特別な利用手数料は大抵の場合ないはずですので(普通に売り買いする手数料がゼロであれば指値注文でもゼロのはず)、ぜひ有効利用することをお勧めします。

こうしておけば、寝ている間でも、目をつけている企業の株価が目標価格に到達すると自動的に売り買い取引してくれますので、安心して毎晩寝られます😴。

ただし、Limit Order取引にもデメリットというか要注意事項があります。企業の多くはNYSEが動き始める前(Pre-Market)か終了後(After-Market)の時間帯に四半期ごとの財務決算発表を行いますが、こうなってくると、その発表内容によっては翌日のNYSE市場開始時に株価が爆上がりまたは爆下がりすることが往々にして発生します。この時に、その企業株に対してLimit Orderを掛けているとどうなるかというと(必ずしもこうなるというわけではありません)、Limit Order通りの値で自動取引されないことがあります。Limit Orderはコンピューター(AI)が自動操作しているので、株価が激変した場合は、売り買い需要も爆変し、コンピューター制御能力にも制限がありますので希望通りの取引成立にならない可能性があります。ですので、財務決算日前後にはLimit Order取引予約を入れないことをオススメします

Limit Orderの申し込み自体はオンライン・ブローカーだと四六時中いつでも(週末でも、平日時間外でも)できます。時間外に申し込みをすると”予約成立は翌営業時間まで保留になります”的な注意文句が出てきますが、そのまま放っておいてOKです。翌日NYSEが開始すると、Limit Orderが確定します。

ですので、☝NYSEの営業時間中に時価(Market Price)で株の売買いができない事情がある人は、是非このLimit Order機能をご利用になることをオススメします👍。この機能は、”どうしてもこの目標価格(自分の中でのベストプライス)で売り買いしたい”と考える人にもオススメです。ただし、Market Priceと乖離した値段でLimit Orderを希望する場合には忍耐力(ベストタイミングが来るまで待つ精神力)が必要になります。どれくらい待てるかは人それぞれで、この機能で取引を注文する際に、どれくらいの期間このLimit Orderを有効にしますか(Expiration date)?という問いに回答が求められるので、個人個人の忍耐力に応じて選択してください。



ところで、上記で少し述べたNYSEの時間外取引ですが、ブローカーによってできるところとできないところがあります。私はFidelity(フィデリティ)というブローカーを使っていますが、Pre-MarketとAfter-Marketの取引はできますが、深夜取引はできません。私の知る限り、TDAmeritradeは深夜取引も可能なはずです。

しかし、この時間外取引は、総取引ボリューム(需要量)が時間中に比べて圧倒的に少ないので、価格変動率(Volatility)も大幅に動き、リスクが高い取引になります。よって、余程切羽詰まった状況でない限り、個人投資家には時間外取引はお勧めしません。その上、時間外取引での株価と、時間中の株価がかなり乖離してしまうことが良くあります。恐らく、時間外取引のほとんどはInstitution(金融企業)によるものではないかと思います。こういう人たちの中には株式市場をわざと”混乱させてやろう”と企んでいるプロのトレーダーもいますので(特に空売り目的)、悪徳プロの悪巧に乗らないようにしましょう。

逆に言えば、時間外の株価動向にあまり一喜一憂しない方が精神上良いと言えると思います。After-Marketで株価が爆上げになっても翌日市場が開始されたら理由もなく暴落し始めた、なんて事態が良く発生しますので、翌営業日の市場開始を待ちましょう。


今回は以上です。

最後までご覧いただき有難うございました。

次回もどうぞよろしくお願いいたします。





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