2021/05/02

【米国株の基本中の基本】株を買う前に絶対にすべきこと ~ 企業研究

 米国株の取引きを始める前に基本中の基本を抑えよう!☝

こんにちは!

アメリカ在住で株投資歴13年の元日本人・アメリカ人のYascoです。



株取引のやり方はもちろん人それぞれですが、一般的には、

まず、株投資するには取引しようと考えている企業の研究が必要です。

どんな業界?

何を売って儲けている企業?

会社規模・従業員はどれくらい?

本社・本拠地はどこ?

どの地域で一番儲けているのか?

直近1~2年の四半期財務決算はどうなっている?

次のEarning Report(四半期ごとの財務決算発表日)はいつ?

提携・関連企業は?

社長による公的発言内容は(Twitter,Facebookなど)?

最近の重役異動は?

最近のインサイダー取引状況は?

新製品・商品の発表会が近々あるか?

Institution(金融企業)のShareholder率は?などなど、調べる対象項目は無限です。

私は主に無料でこういった企業情報が得られるYahoo Financeを利用しています。ただし、全て英語です。Yahoo JapanにもFinance欄があるのでそこから日本語である程度の情報は得られるのではないでしょうか?あるいはGoogle Translatorを利用して英語のYahoo Financeを読みこなすのも良いでしょう。

YahooFinanceの良いところは、様々な実績のある金融企業で働くアナリスト(自称ではなく正真正銘の専門家)が各株のレーティングや目標推定株価(Target Price)を載せていますので、初心者はそれを参考にして株を見定めることもできます。ただし、中には全く的外れなレーティングも含まれますので、あくまで参考程度にしておく方が良いかと思います。

 

 

YahooFiance掲載のアップル社株のレーティング(Ticker: AAPL)

 

 

そうして、どの株をどの値段で買うのが良いかを自分なりに計画目標を立てて、チャンス到来になるまでじっと我慢して待つという忍耐力も必要になります。

アメリカ人で株取引歴が長い人(ベテラン投資家)は、”Money moves from the impatient to the patient(お金は忍耐力の低い人から高い人へ流れるものだ)と言います。正にその通りだと日々実感しています。株の取引においては、思ったが吉日で衝動的に売ったり買ったりするのは禁物です。

特に各企業が今後どのような事業方針を計画しているか(既に公表されている限りにおいて)、いつ次の四半期ごとの財務決算発表を行うかなどによって売り買いを控えた方がよい場合(期間)が発生しますし、米企業の場合、CEOや役員がSNSを利用して正式ではないけど、大衆に向けた発言をすることが多々あり、内容によっては株価に大きく影響することがあります。その典型例がテスラ社のElon Musk氏でしょう。テスラが一番株価に影響する企業だと言っても過言ではないですが、SNSではなく、金融専門のTV番組(CNBC, Bloomberg, Fox Businessなど)で新情報を公表する企業役員も少なくありません。


以上のような企業発表や企業実績情報などを効率的に入手する意味でも、Yahoo Financeは大変効率的に情報が得られる無料サイトだと私は思います。実際、アメリカ人の個人投資家の大半はこのサイトを常にチェックしていると思います(私の知る限り)。

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この部分に各企業株のTicker(symbol)を入力するとその企業の情報ページにアクセスできます。各企業株のTickerは暗記することをオススメします。

ちなみに、このサイトは基本的に無料で閲覧できますが、一部有料会員にしかアクセスできない欄(今後の財務指標予想など)もあります。私はこの有料会員ではありません。無料で得られる情報だけでも十分だと考えているので。


あと、企業研究の際に要注意なのが、”米国株の動きは米政府の政策・方針とも密接に連動する”ということです。その典型が、昨年のコロナ不況から始まったStimulus Bill(景気刺激法案)です。この発表がある度に全市場の株価が爆上がりしました。その他、環境対策がらみの法案です。バイデンが大統領選に勝った途端、EVメーカーの株が軒並み上がりました。現在はブームが過ぎて不調気味ですが、今年の2月初旬辺り頃まで中国メーカーを含め、テスラを始めとした自動車メーカー各社の株価が好調でした。加えて、米国と諸外国の関係も注目が必要です。言わずと知れた米国vs.中国の貿易戦争は米国株に多大な影響を与えています。企業によって株価に影響を受けやすい・受けにくいの度合には大きな差がありますので、効率的・効果的に米国株の取引をするためには米国の政治・経済・時事についても調査研究が必須です


このように、企業研究とは言え、その企業動向さえ押さえておけばよいというのではなく、米政府や米国との関係諸国も含めた情報網を張り巡らせて置かないと、前回投稿で申し上げたような”株買って10年以上放置しておけばリスク回避して損することはないので安心😎”などと言っていると、ある日いきなりえらい目に合います😨。そこが、米国株の醍醐味でもあり、怖いところでもあると思います。でもだからといって、米国株=ギャンブルではないと私は考えます。米国株に関して言うと、然るべき情報収集と米国の政治・経済の研究をすれば、大いにリスク回避ができ、自ずと儲けに繋がります。もちろん、それさえしていればリスクを完全に免れ必ず儲かるというわけではありませんが。(不測の事態はいつでもどこでもやってきます。)

これは何も、米国株に限った話ではないかもですがね。


今回は以上です。

ご覧いただき有難うございました。

次回もどうぞよろしくお願いいたします。











 

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